今津灯台にて

 寒いからこそカヤックを漕いでみる。そもそもカヤックは、寒い極北の地が起源の乗り物だという。とはいえ沈すると大変なので、防寒対策にドライスーツを着込んでます。これを着て漕ぐと汗ばむぐらいです。

 いつもの練習場では味気無いので、出艇場所を変えて気分転換をはかる。仕事が終わってコンビニ寄って簡素な食事を済ませ、今津灯台に行ってみた。自転車で来てる人が一人いただけで、冬の海辺は寂しいものだ。


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カヤックと趣のある古い灯台。なかなか絵になると思う。いつものように芦屋川まで漕ぐ。往復して戻ってきたら、カヤックを乾かしのんびりバラしながら撤収していると雪が降りはじめた。これでは乾かした意味がないが、気分は爽快だった。良い練習ができたからだと思う。

ラテックスな顎マスク?

 ラダーもハッチもないシンプルなカフナで、練習漕ぎを近頃よくするようになった。シンプルゆえに組み立る手間が少なく、操作性と安定性に優れ、漕ぐのが単純に楽しいからだ。
 ドライスーツの首のラテックスがキツいので、顎マスクみたいに首のラテックスを顎に引っ掛けて呼吸する。こうやってたらちょうどいい具合に伸びないかなぁ?カットするの面倒なんですよ。なんて思いながら漕いでると、JR神戸線の淀川橋梁に瑞風が渡って行くではありませんか。慌ててスマホで撮影したが、ちょっと遅くて遠かった。調べると、大阪駅発の下り山陰巡りのようだ。次からは大阪発の瑞風の時刻をよく調べておこう。漕ぎ鉄で撮り鉄という分野があるのか定かではないが、カヤッカーで鉄道好きな人も結構いるとは思う。
 大規模な河川工事をしている。砂利をたんまり積んだ運搬用の船を、ロープで繋いで牽引した動力船が頻繁に遡ってくる。基本右側通航で注意しつつ、阪神なんば線まで漕いで休憩。師走は仕事が忙しいから、軽めのトレーニングにちょうどいい距離。復路に葦原の水路に入ってみると亀が甲羅干しをしてたり、鉢合わせたヌートリアが慌てた表情で逃げたり、珍しくミサゴが見れたりと面白い。カヤックってのは、とても良い気分転換になる遊びであります。f:id:koginige-king:20211211200154j:plain

 

息苦しいスーツ

 師走に入って近頃めっきり寒くなった。そろそろあれの出番ということで、新調したウェアを袋から取り出して家で着てみた。ブルーストームのハイドライトドライスーツだ。なんも調整しなくてもラテックスもいけそうなので、さっそく漕ぎに出掛けた。
 久しぶりに淀川に行ってみると、なにやら川の中で大規模な工事をしている。船着き場ができるのかな?休日だから工事作業をしてなくて間近まで漕ぎ入れたけど、平日だと危なそうだな。災害時に淀川を物資運搬の水路として利用する計画があり、数ヵ所を船着き場として整備している。都市直下型大規模地震が起これば、道路は通行止めや大渋滞で使えないだろう。水路を利用するのは良いアイデアと思う。関東エリアも関西エリアもついこの前、地震があったとこだし。
 それはさておきこのドライスーツ、漕いでると首がちと息苦しくなってきた。少しだけ調整するか思案中。
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 カフナに修理したK-lightのFRPコーミングを試しに嵌めてみたら、バッチリだった。ぼこぼこで見てくれの悪いコーミングも、もっちょっと綺麗に仕上げるかも思案中。

ハッチがなくても

ハッチ無しのシンプルなカフナをとても気に入っているのだけど、ちょっと問題点がある。組み立てるのは問題ないのだが、船体布からフレームを抜く時にとても苦労する。ハッチがあればそこに手を入れて引き抜き易いけど、ハッチ無しだとなかなか大変で、船体布を持ち上げながら揺すったりしてからフレームを引っこ抜いている。どうにかならないものかと考えていたところ、良いアイデアが浮かんだ。さっそく試してみたところ、とても具合が良かった。
 バウとスターンのリブフレームにバックル付きのベルトを巻いておき、漕ぎ終わって船体布からフレームを抜く時にそのベルトを引っ張ってみたところ、手間なく簡単にフレームが抜けた。これからはこの方法でスマートに撤収できそうだ。このまま漕ぎ続けて、体もスマートになりたいと思う今日この頃です。f:id:koginige-king:20211205030827j:plain

縮んだ船体布

今年の6月に修理を依頼したカヤックだが、すったもんだあった末にやっと手元に戻ってきた。フレームを繋ぐショックコードを交換してもらって、久しぶりに組み立てたフォールディングカヤックのK1。予想はしていたが、船体布が縮んでしまい組み立てるのに悪戦苦闘した。最近ずいぶん寒くなってきたのも影響しているかもしれないが、夏のくそ暑い時にこの組み立て作業は拷問に等しく、K1に乗って遊ぶのは秋になるまで待っていたのだ。一時間近くかかってとりあえず完成したのだが、縮んだ船体布に定位置までテンションを掛けられなかった。

 空荷のK1は浮きすぎて強風に煽られフラフラするので、ラダーを下ろして漕いでみる。安定してとてもコントロールしやすい。流石に本物の遠征艇である。いつの日か、こいつに大量の荷物を積んで長旅してみたいものだ。この日は一時間ほど浮かべて、カヤックはバラさずに弛めのテンションのままにしておく。

 そして2日後、正規の位置までテンションを張り直し、さらに3日間カヤックをカートップしたまま船体布を伸ばしておいた。仕事帰りにまたちょっと漕いでみて、翌日にメンテナンスしながらカヤックをバラしてザックに収納した。これでいつでもスタンバイOKだ。しかし、まとまった休みが取れるかが問題だな。
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電車でカヤックツーリング 奥琵琶湖

やっとコロナ感染状況が落ち着き、久しぶりに電車でカヤックツーリングに出かけた。瀬戸内海の島渡りを計画していたが、強風予想されて行先を変更。穏やかな琵琶湖に向かった。カヤックの入ったザックを背負って歩き、朝一番の電車で長浜駅へ。駅のコンビニで飲料を買って、湖畔の長浜城の前でカヤックを組み立てた。久しぶりすぎて準備したドライバッグの数が足りず、パッキングに手間がかかってスタートが予定より30分遅れの9時30分になってしまつた。行先を沖の白石か竹生島か悩んだが、定番コースの竹生島に向かった。

 ベタ凪ぎの湖面を進むフェザークラフトは今日も快調だ。でもなんかおかしい?なんとなく左にちょっと傾いているような気がする。ベタ凪ぎだから大丈夫だろうとカヤックに乗ったままシーソックの左側をちょっと外して、手探りで左舷のエアスポンソンホースを掴み出し、口で空気を注入してみた。なんとなく傾きも直ったような気がした。こういう事も経験しとくと、なんとなく良いような気もする。

 11時ごろ、竹生島に到着。上がろうかと思って港に入ってみたが、今日は水位が低くてカヤックでは無理だった。水上から参拝した後、葛籠尾崎に向かう。


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ちょうどお昼に着いて、巨岩の上に登って昼食にした。青空と湖面に映える、木々の紅葉が美しい。カヤックが赤色で、落ち葉のようで風景に同化している。秋のカヤックツーリングは最高だな。

 持ってきたお芋を二個食べて、ゴール地点に決めた永原に向かった。琵琶湖から大浦川に漕ぎ入り、遡っていくが途中で浅くなってしまい座礁カヤックをロープで引っぱり、浅い川の中をとぼとぼと歩いた。マキノをゴールにしたら良かったかな?永原のほうが駅前で便利と思ったが、どうやら考えも浅はかだったようだ。

 畳んだカヤックのザックを背負い、15時台の新快速に乗った。湖西線の車窓から眺める琵琶湖は、夕陽に染まっていた。

 

ハッチカバーを交換してみた その2

 祝日の朝、夜勤明けで眠気と疲れを感じながらもカヤックの漏水テストに近くの海へ。カヤックを運ぶのをラクするため、浜に一番近い駐車場に向かう。ここは朝8時に開くのだが、まだちょいと早くて時間がある。待ち時間にカヤックの組み立てて終えてもまだ待つので、ついでにラダーも取り付ける。準備と簡素な朝食を済ますと8時になり、車を駐車場に入れてさっそく漕ぎだした。器に油を流し入れたかのようなベッタ凪ぎだが、茶色く濁り、ホンマに油みたいで閉口する。そこは我慢するにしても、ハッチの漏水テストをするには少々穏やか過ぎた。
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 芦屋川の河口まで漕いできて砂浜に上がり、シーソックを外してカヤックの内部を確認する。今のところ漏水はしていない。ボトムの傷の補修は問題ないようだが、これだけ穏やかだと普通に漕いでてもハッチの漏水テストにはならないだろう。1時間ほど漕ぎ、カヤックはバラさずカートップの簡単節約方法でサクッと撤収。ぎりぎり2時間以内で駐車場代は300円。家に帰ってから、道具を水洗いする時にハッチに水をかけて確かめてみた。漏水は確認されず、ダブルコートハッチカバーの防水性の効果とやらを確認したのでした。最初からこうして試せばよかった?でもやっぱ、カヤッカーなら漕ぐべきかな?